「會津版モノポリー」とは?

会津版モノポリーは福島県の会津地方にある17市町村を基本エリアとする ご当地版モノポリーです。

会津の市町村の若手職員や企業の若手経営者、福島県を代表する スポーツ小売大手の「ゼビオ株式会社」などで構成される 「会津価値創造フォーラム」 (2012年4月発足)では、 合宿形式のミーティングなどを通じて、会津の自立に向けた地域活性化を考えてきました。 そこでの議論の成果がうまく生かされて、会津を代表する28の地域資源が、 モノポリーの世界観を生かしながら会津版モノポリーに登場しました。

それらは規模の大きさや知名度の高さばかりでなく、

  • 日本初の公立IT大学である会津大学のような、会津オリジナルのもの
  • そばや米のような、会津全域にある地域資源のうち、今後注目すべきもの
  • 蔵や釜、宿場町といった、近代化を支えたインフラ遺産や近代以前の歴史遺産
  • 民話や伝説、B級グルメといった、会津地方に綿々と伝えられていたり、 今後広がりのありそうな文化や伝統
  • 観光にも生活にも活用されている、様々な鉄道、バス、地熱発電所などの公共インフラ

といった会津固有の地域資源を採用しました。

また、ボード中央には盤上に登場しなかった、 会津の代表的な地域資源のイラストを風情豊かにデザインしました。 その際、会津在住の方がデザインを担当しました。

さらにカードには、 会津藩の藩校である「日新館」で子供に叩き込まれてきた普段の心構えである「什の掟」や、 会津地方のライフスタイルを的確に現す「会津の三泣き」を採用し、 文面は会津らしいイベント満載で、 会津人のライフスタイルを体験できるものとなっております。 お札の単位にも「いいね」の会津なまりである「いいべ」を採用しています。

このように、徹底的に「会津」にこだわった逸品となっています。

権利書紹介

ブラウン:南会津
  大内宿 江戸時代、会津若松と日光をつなぐ会津西街道の宿場町として栄えました。1981年、重要伝統的建造物群保存地区に選ばれたこともあって、茅葺屋根に戻す民家が増え、40戸余りが450mほどの街道に沿って美しく立ち並んでいます。またここでは、箸の代わりにネギを使ってそばを提供するお店もあり、観光客に人気となっています。
  田島祇園祭 京都市八坂神社の祇園祭、福岡市櫛田神社の博多祇園山笠と並ぶ、日本三大祇園祭の一つ。およそ800年以上の歴史を誇り、毎年7月22~24日に行われています。とりわけ神聖な行列である七行器行列(ななほかいぎょうれつ)では、40人前後の花嫁さんが列を成して歩くため、その豪華絢爛さから「日本一の花嫁行列」ともいわれています。
ライトブルー:奥会津その1
  只見トリムウォーク
&トリムラン
トリムウォークやトリムラン、つまり速さを競うのではなく、事前に自分で申告したタイムを目標に完歩・完走することを目的とした、只見町商工会が結成した実行委員会によるイベントです。秋開催のため、只見川に沿って走ったり、歩いたりする際、美しい紅葉に彩られた景色を満喫できることで知られています。
  三条の滝 新潟県と福島県の県境にある尾瀬沼を源流とした、只見川 の上流に位置する滝です。落差が約100mと大きいため迫力があり、特に6月の雪解け時は轟音も響いて、見る人を圧倒します。日本の滝百選に選ばれています。
  アザキ大根高遠そば 三代将軍徳川家光の異母兄弟・保科正之候が、信州高遠藩から会津藩城主となったときに、高遠で食べていたそば打ちと食べ方が伝えられました。そしてそのそばは、独特の辛味をもつ、金山町でしか採れない、アザキ大根(登録商標)とともに食べるのがよりおいしいとされています。
ライトパープル:奥会津その2
  からむし織のはた音 福島県昭和村には、本州唯一のからむし(イラクサ科の多年草)の栽培地があり、以前は、それを使った「会津郷からむし織」という、日本古来の上布を織るときの機織りの音が、村内の各家から聞こえていました。環境省選定の「残したい日本の音風景100選」に選ばれています。
  三島のサイノカミ サイノカミは冬の伝統的な火祭りです。ドンド焼きなどとも呼ばれ、全国各地で様々なバリエーションがあります。三島町で開催されるものは、毎年1月15日小正月の行事として、豊作・無病息災を祈願し、集落ごとにわらを巻き付けた御神木を燃やします。雪景色に映える火柱が幻想的であり、2008年には国の重要無形民俗文化財に指定されています。
  赤べこ伝説 会津は民話の多いことで知られますが、これもその一つです。807年頃、徳一大師が柳津虚空蔵尊「圓蔵寺」を建立する時に困っていると、どこからともなく赤い牛が現れ、大変な重労働を手伝い、無事完成させたといわれています。以来、縁起物として、また災難除けのお守りとしても大切にされています。
オレンジ:両沼郡
  新鶴産シャルドネ 会津美里町新鶴地区はもともとブドウ栽培が盛んです。同地でメルシャンとの契約栽培であるシャルドネ種から作られた白ワインが新鶴シャルドネです。ワインの国際大会において数々の賞を獲得するなど、国際的な評価が高いお酒として知られています。(お酒は20歳になってからです)
  桜さしみ 馬肉の刺し身を表します。会津は全国指折りの馬刺しの産地で、食べるときにからし味噌をつけるのが特徴です。会津に巡業に来た力道山が、持参していたからし味噌につけて食べ、その食べ方が広まったといわれています。
  会津湯川米 湯川村は会津盆地のほぼ中央にあり、「福島県の米どころ」として有名です。ミネラルを含んだ山の水、粘土質の土壌、昼夜の寒暖の差、という恵まれた条件のもと、丹精込めた米作りに取り組んでおり、ここで採れるコシヒカリである「会津湯川米」は魚沼産と同じ、日本穀物検定協会の特Aと認定されています。
レッド:会津若松市
  会津大学 日本で最初のコンピュータ理工学専門の大学として1993年に開学した大学です。最新のコンピュータが24時間使用可能であること、教員の約4割が外国人であり、全ての卒業論文を英語で提出しなければならないことなど、他の大学にない特色を持ち、就職に強い大学として全国に知られています。
  駅Cafe JR七日町駅舎内に開設している、会津17市町村のアンテナショップです。名産品などが並ぶ物販コーナーだけでなく、地酒にも使うおいしい水を使った水出しコーヒーなど会津産にこだわった喫茶店や観光情報コーナーなどがあり、ここ一箇所で様々な会津を楽しむことができます。
  会津カレー焼きそば 会津若松市のご当地B級グルメのひとつで、ソース味の焼きそばにカレーをかけたものです。食堂「トミーフード」で提供されたのが始まりとされています。2010年には、市内の飲食店により「会津カレー焼きそばの会」が結成され、普及活動を展開しています。
イエロー:喜多方市・西会津町
  首振り招福卯 西会津張り子は会津地方に古くから伝わりますが、2011年の卯年の年賀切手に採用されたものは、首が動く、かわいらしい張り子のうさぎで、野沢民芸品製作企業組合が制作しました。手作りなので、一つとして同じものはなく、表情豊かな張り子を、職人が心をこめて作っています。
  大和川酒造昭和蔵 1790年創業という歴史ある大和川酒造店が、かつて酒造りを行っていた蔵を、コンサートや講演やイベントの会場として使えるよう、ホールに改装したのが昭和蔵です。テイスティングルーム(利き酒)、大正蔵(お酒を展示)、江戸蔵(昔の酒造りの道具を展示)も、同じエリアにあり、観光客にも人気です。
  三津谷登り窯 近代化産業遺産の一つで、明治に始まり、1970年代に操業を停止しました。ここの煉瓦は寒冷地に適したものとされ、かつては喜多方市の蔵などに大量に用いられていました。喜多方市民を中心に構成される「三津屋煉瓦窯再生プロジェクト実行委員会」によって、2008年から煉瓦焼きが再開されました。
グリーン:猪苗代・磐梯高原
  諸橋近代美術館 ゼビオ株式会社は「スーパースポーツゼビオ」などを全国に展開しています。その創業者・諸橋廷蔵のコレクションを基に、諸橋近代美術館は1999年に開館しました。セザンヌ、マティス、ピカソなど、20世紀を代表する巨匠たちの作品が常設展示され、特に約400点にのぼるダリの作品群は世界レベルといわれています。
  星野リゾート
アルツ磐梯
アルツ磐梯スキー場と裏磐梯猫魔スキー場を併せ持ち、初心者から上級者まで、毎年たくさんのスキーヤー・スノーボーダーが訪れます。また、四季折々の磐梯山を楽しむ様々なアクティビティも人気です。宿泊施設も充実し、おいしい食事と源泉かけ流しの温泉など、ゆっくり体を癒すことができる、家族連れにも優しいリゾートです。
  志田浜 猪苗代湖の北東側、標高514mの高地にあり、磐梯朝日国立公園に属しています。交通の便がよいので、特に夏はマリンスポーツや湖水浴、キャンプなどを楽しむ人々でにぎわいます。また、北から飛来した白鳥やカモの越冬地となっており、夕日の絶景スポットとしても知られています。
ダークブルー:会津のシンボル
  八重たん 新島八重のマスコットキャラクターです。新島八重(1845~1932年)は、会津藩の砲術師範であった山本権八・佐久夫妻の間に生まれ、女性ながら戊辰戦争で戦い、後に夫となる新島襄と同志社を創立し、そして襄の死後は篤志看護婦として日清・日露戦争で救護活動を行いました。その生き方から「ハンサムウーマン」とも呼ばれています。
  磐梯山 福島県に位置する活火山で、色々な名山選定で取り上げられる秀峰です。会津では「会津富士」「会津磐梯山」とも呼ばれており、大変思い入れの深い山となっています。山岳信仰の山として崇められた霊峰でもあります。標高は1816mで、登山、ウィンタースポーツ、温泉などが楽しめます。
乗り物
  お座トロ展望列車 日本初の自走式トロッコ車両です。JR会津若松駅から会津田島駅まで、お座敷車両+トロッコ車両+展望車両の3両編成で運行しています。トロッコ車両の車体には、会津鉄道名誉駅長の猫、「ばす」が描かれています。車内は、「ばす」をデザインしたインテリアで、郵便ポストもあり、投函するとオリジナルの消印で届きます。見ても、乗っても楽しい車両です。お座敷車両は、冬期間は掘りこたつになり、くつろぎながら会津の雪景色を楽しんでいただけます。
  AIZUマウント
エクスプレス
会津鉄道の快速列車の愛称名です。JR会津若松駅(土・日JR喜多方駅までの一部運行)から東武鉄道の鬼怒川温泉駅・東武日光駅まで運行しています。車体は赤をベースに、会津のマスコットキャラクターの「あかべぇ」が描かれています。車内は木目調のインテリアで和の安らぎと、リクライニングシートと間接照明でゆったりとした旅を楽しんでいただけます。
  ハイカラさん 会津バスが運行する、2001年開始のレトロ調ボンネットバスを使用した会津若松市内の周遊バスです。まちなか観光の推進や、市民の新たな交通機関として、逆回りコースを走るバス「あかべぇ」とあわせて、日々運行しています。
  エコろん号 2009年にスタートした会津若松市内を走るまちなか循環バスです。市内の歴史的な街並みに似合う、レトロでかわいらしい車両となっています。環境に配慮して食用廃油を精製したバイオ燃料を利用していることでも知られます。本町商店街振興会からの委託により広田タクシーが運行しています。
発電所・湧水
  柳津西山地熱発電所 1995年に運転を開始した、地熱を利用した発電所です。最大出力65,000kWで、単一ユニットとして日本最大です。また併設されているPR館では、地熱発電の仕組みや柳津町の歴史・文化などを紹介しています。※PR館は毎週月曜日(祝日の場合は、翌日)、冬季間は12月末~ 3月末は休館。
  龍ヶ沢湧水 名水百選の一つに磐梯西山麓湧水群がありますが、その代表的なものが龍ヶ沢湧水です。巨石の間からこんこんと清浄で豊富な水が出ており、枯れることがないとされ、その昔には雨乞いの儀式が行われました。磐梯山慧日寺資料館の横に引水されていて、今なお多くの人が訪れて水を汲んでいきます。

イベントカードの紹介

  什の掟 会津藩の藩士の子弟は、会津藩校「日新館」に入学する前の6歳から9歳の間、屋敷がある組ごとに、家格の差に関係無く、集団を作り遊んでいました。この集まりを「什(じゅう)」と呼び、子供達は什単位で行動しました。毎日、遊ぶ前には、什の仲間の当番の家に集まり、最年長の子(什長)がお話しとして「什の掟」を暗唱し、「什の掟」にそむいた者がいなかったかを確認し、破った者には罰として制裁が与えられました。
  会津の三泣き 会津に来たときに、まずは頑固で頑なな会津人との人間関係に泣き(一泣き)、そのうち会津に馴染むにつれ人情の深さ・心の温かさに泣き(二泣き)、そして会津を去るときに離れがたくてつらくて泣く(三泣き)、これを会津の三泣きと言います。会津人の独特のライフスタイルを示す、非常に特徴的なフレーズです。

その他紹介

  鶴ヶ城
(ふるさと納税の
デザイン)
若松城ともいわれ、1384年にその前身の東黒川館を、葦名直盛が築いたことが始まりと言われます。戊辰戦争の主戦場として、一ヶ月の籠城戦に耐えて開城し、7年後に建物は取り壊されました。1965年に現在の天守閣が再建され、2011年に取り壊し前と同じ赤瓦葺に葺き替えられました。日本100名城だけでなく、「鶴ヶ城公園」として日本さくら名所100選にも選定されました。
  会津東山温泉 向瀧
(入湯税の
デザイン)
赤瓦屋根が美しい、明治6年創業の温泉宿です。1996年には国の登録有形文化財に指定されました。心のこもったおもてなしとともに、四季折々の自然を感じられる回遊式日本庭園、宮大工の技が随所に光る客室、会津に徹底的にこだわった郷土料理、会津藩から引き継いだ源泉掛け流しの温泉など、多彩かつオンリーワンの魅力を持つ宿です。
  起き上がり小法師
(コマのデザイン)
風車(かざぐるま)、小さな竹笛である初音(はつね)とともに、会津三縁起と呼ばれる郷土玩具で、倒しても起き上がることから、健康・忍耐を表します。会津領主の蒲生氏郷が、無役の下級武士の内職として作らせ、正月に売らせたのが始まりとされます。会津では正月の縁起物として、毎年1月10日の「十日市」という初市で、家族の人数に1を加えた数だけ買って、一年間神棚などに飾ります。